会社概要特定商取引法上の表記個人情報の取り扱いについて  



■新刊一覧

○図説シヴァ・サンヒターnew
○クンダリニー整体入門new

いんど・いんどシリーズ

図説シヴァ・サンヒター
   

伊藤武著・作図
初版/2017年7月11日
定価4,800円+税 ISBN978-4-86103-117-5 C0014

ブッダは深遠な空くうの思想をナーガ(竜)の一族に託した̶̶という伝説があります。人間たちにそれを十全に受け止める用意ができていなかったからです。

ナーガは空の思想を綴つづった経典を南インドの仏塔に封印しました。六百年の間、誰もその扉を開けることができませんでした。

しかしナーガールジュナ(竜樹)が現われて、

「開けマスタード!」

を一声すると、巌のような扉がスルスルと開きました。こうして世に出たのが大乗仏教だということです。『アラビアン・ナイト』の「アリババ」の譚はなし に似てますが、イスラムは説話や数学をはじめインド文化から多大な影響を受けていますから、こちらのほうが先でしょう。

『シヴァ・サンヒター』の講義(2016 年7月~ 2017 年6月)を終えて、ちょっとした「シヴァ・サンヒター・ロス」に陥っています。いやあ、楽しかった。訳し、解釈しているときは。情報が高度にコード(暗号)化されていて、それを解読するときは知的悦楽の境に遊ぶことができました。

しかし、この聖典を最初にざっと訳したときは、途方に暮れてしまいました。

あまりに漠然としている。捕えどころがない。タントラかと思えば、ヴェーダーンタが出てくる。タントラとヴェーダーンタはまったく異なる哲学なのだ。

そのうえ、ハタ・ヨーガが絡んでくるが、ハタの本家、ナータ派のそれとは別ものだ。

脈絡がない。いくつもの思想や行法を恣意にコレクションしたのだろうか……?

いや、そんなことはなかろう。読み解くうえでのキーワードが、ツールが、「開けマスタード!」みたいな鍵となるものがきっとあるのだ。

鍵は、やがて見つかりました。そして、それを使うと、『シヴァ・サンヒター』の重い知識の扉が簡単に開きました。すべてが有機的につながり、雄弁に語りはじめたのです。

それについては後述するにして、ネットでShiva Samhita, śiva-saṃhit ā, िशवसंिहता などで検索してみても、この鍵にはまだ誰も気づいていないようです。『シヴァ・サンヒター』を英訳した人も、知りえなかった̶̶20 世紀YOGA は、ハタの真の伝統とは切り離されたところからの再スタートでした。

クヴァラヤーナンダやクリシュナマチャリヤらの著名なグルたちは、ナータ派のハタ・ヨーガとは異なるそれぞれのHATHA-YOGA を創作したわけですが、そのさい大いに参考にされたのが、19 世紀後半にインド人の手によってサンスクリットから初めて英訳されたハタ文献̶̶『シヴァ・サンヒター』だったのです。

この英訳はネットで全文を見ることができますが、誤訳の多いことに驚かされます。読み解く鍵を得られなかったため、解釈もおかしい。もちろん、それからの重訳である邦訳も、同じ誤りを重ねることをまぬがれません。

そして、20 世紀YOGA は、この不完全な情報がベースになっていることがわかります。当時は、シヴァ派やナータ派関連の資料が発表されていなかったため、ある意味避けられないことだったのです。

しかし、21 世紀に入って、それまで謎に包まれていたタントラやヨーガのサンスクリット文献がつぎつぎとネットで発表されるようになり、わたしも前述の鍵となるものの知識もそれらから得ることができました。

そして、わたしなりの翻訳、解釈、イラストを本書にまとめました。

ヨーガの秘義中の秘義、ヴァジュローリーも詳細に説明しました。英訳では外された部分で、これが日本ではサンスクリットからの初めての直訳と解説になると思います(序より)。


目次より

序――『シヴァ・サンヒター』とシヴァ密教
1『. シヴァ・サンヒター』の内容
 一章「帰きめつ滅篇」
 二章「諦たいち智篇」
 三章「ヨーガ実修篇」
 四章「ムドラー編」
 五章「第五篇」
2. シヴァ密教
3『. シヴァ・サンヒター』解読プログラム
4. シヴァ・スートラ(Śiva-sūtrāṇi)
 一部 シヴァの道(Śāmbhava-upāya)
 二部 シャクティの道(Śākta-upāya)
 三部 アヌの道( ṇava-upāya)
第一章 帰滅篇
『シヴァ・サンヒター』一章について
 シュリー・ヤントラ① あらゆる歓喜からなるチャクラ
1. シヴァ=絶対智=アートマンについて
  1-1.「 アートマンは智」
  1-2.「 知は束縛」
  1-3.「 ヨーニ部門はその活動の形とともに束縛」
  1-4.「 制限された知の礎 いしずえは母」
  1-5.「 揺るぎなき知がアートマンの智」
 シュリー・ヤントラ② あらゆる成就を与えるチャクラ
2. マーヤーについて……98
  2-1.「元素を結合し、元素を分離し、一切を集める力」
 シュリー・ヤントラ③ あらゆる病を滅ぼすチャクラ
3. 身体と個ジーヴァ我霊の生起について
第二章 諦智篇
『シヴァ・サンヒター』二章について
 シュリー・ヤントラ④ あらゆることから守ってくれるチャクラ
1. 微細身について
  1-1. 小宇宙
  1-2. 月と太陽
  1-3-1. 十四脈管
  1-3-2. 創造のシャクティ
  1-3-3. 三大脈管とその他の脈管
 シュリーヤントラ⑤ あらゆる目的を達成させるチャクラ
2. 内なる護摩について
  2-1.「身体は供物」
  2-2. 身体に宿る霊ジーヴァ魂
第三章 ヨーガ実修篇
『シヴァ・サンヒター』三章について
 シュリー・ヤントラ⑥ あらゆる幸運を授けるチャクラ
1. 10種のプラーナについて
  1-1. 心臓の蓮華
  1-2. 体プラーナ内風の作用
 シュリー・ヤントラ⑦ あらゆるものの心をかき乱すチャクラ
2. 風の成就法について
  2-1. ヨーガ成就におけるグルの重要性
  2-2.「 風の成就法」の1. 開始(プラーナーヤーマ)
  2-3. 風の成就法の「四次しだい第」
  2-4. 禁戒と勧戒
  2-5.「 風の成就法」の成就
  2-6.「 風の成就法」の2. 壺(プラティヤーハーラ)
  2-7.「 風の成就法」の3. 蓄積(ダーラナー)
  2-8.「風の成就の四次第」の4. 完ニシュパッティ成(サマーディ)
 シュリー・ヤントラ⑧ あらゆる願いを叶えるチャクラ
3. アーサナについて
  3-1. シッダ坐
  3-2. 蓮華坐
  3-3. 強ごうりきざ力坐
  3-4. 卐まんじ
第四章 ムドラー篇
『シヴァ・サンヒター』四章について
 シュリー・ヤントラ⑨ 三界を惑わすチャクラ 外線
1. ヨーニ・ムドラーについて
 シュリー・ヤントラ⑨ 三界を惑わすチャクラ 中線
2. ディークシャー(イニシエーション)
 シュリー・ヤントラ⑨ 三界を惑わすチャクラ 内線
3. 十ムドラー
  3-1. マハームドラーについて
  3-2. マハーバンダについて
  3-3. マハーヴェーダについて
  3-4. ケーチャリー・ムドラーについて
  3-5. ジャーランダラ・バンダについて
  3-6. ムーラ・バンダについて
  3-7. ヴィパリータ・クリティについて
  3-8. ウッディヤーナ・バンダについて
  3-9. ヴァジュローリー・ムドラーについて
  3-10. シャクティ・チャーラナ・ムドラーについて
第五章
『シヴァ・サンヒター』五章について
1. 解脱の障さまたげ碍となるもの
2. ヨーガの種類とその適格者
3. マントラ・ヨーガ
4. ラヤ・ヨーガ5. ハタ・ヨーガ
  5-1. 三章「風の成就法」補遺
  5-2. 二章「脈管」補遺
  5-3. 蓮華(チャクラ)
   5-3-1. ムーラーダーラについて
   5-3-2. スワーディシュターナについて
   5-3-3. マニプーラカについて
   5-3-4. アナーハタについて
   5-3-5. ヴィシュッダについて
   5-3-6. アージュニャーについて
6. ラージャ・ヨーガ――内なる巡礼
  6-1. ヴァルナー川とアッシー川の間――ヴァーラーナシー
  6-2. 三河の合流点――プラヤーガ
  6-3. 大乳海――マーナサ湖
  6-4. カイラーサ山
7. 出家のヨーガ――ヨラージャ・アディ・ラージャ・ヨーガーガの王中の王
8. 在家のヨーガ
  8-1. 在家の心得
  8-2. 至上のマントラ行
  8-3. 結び
あとがき
使用した梵文テキスト

閲覧する

クンダリニー整体入門

   

第一部クンダリニー
第一章クンダリニーkundali(蛇火)とは
零の眼—尾骨の眼
第二章 エネルギーシフト
anulom-vilom 太陽と月の呼吸法
バンダ・トラヤ
マハー・ムドラー
第三章 クンダリニー覚醒冥想
ビージャー・マントラ
クンダリニーの覚醒
第二部整体
クンダリニー整体の幽玄のしらべ
ペインセラピー
骨盤調整操法
気の増幅訓練
食養(基本色)と疾患
ISBN978-4-86103-114-4 C0014
初版/2020年3月

ページtopへ
 

copyright 2007 shuppannshinsya all right reserved