会社概要問い合わせ特定商取引法上の表記個人情報の取り扱いについて  

 

アーユルヴェーダ叢書

『アーユルヴェーダで治すアトピー』─家庭でできるやさしい治療法

  
【アーユルヴェーダから見たアトピー性皮膚炎】
(1)アトピー性皮膚炎と思われる各皮膚病の特徴
  マーダヴァニダーナによりますと、ヴイチヤルチカーは、ヴァータ・ピッタ性の皮膚病であり、かゆみ、色黒、分泌液をともなう発疹を生じさせます。チャルマダラはピッタ・カファ性の皮膚病で、発赤、痛み、かゆみ、ねぶと、化膿をともないます。パーマーもピッタ・カファ性の病気で、発疹のひび割れと圧痛、分泌、かゆみ、灼熱感、小さくてたくさんの発疹などの症状があります。ダドルはピッタ・カファ性で、かゆみ、発赤、点状化膿、吹き出物を特徴とします。アラサカはヴァ一夕・カファの異常を持ち、結節状発育、かゆみ、発赤を現します。実際に古典に示されている特徴が典型的に現れることはまれですが、いずれにしても前記皮膚病は二つのドーシャが関わって起こることが多いのです。
『マーダヴァニダーナ』49:33〜36

(2)皮膚病をドーシャ別に判断
  病気の特徴をドーシャの属性に当てはめてみることは、治療に役立ちます。

 各ドーシャが悪化して起こる皮膚病の特徴
  ●ヴァータ性皮膚病
   乾燥(かさかさして油脂分がない)、ざらざらしている、乾いた皮膚がはがれる、硬い、荒い、黒色・あずき色・褐色のいずれかの色、痛み、乾燥させると悪化。
  ●ピッタ性皮膚病
   灼熱感、赤色の湿疹、皮膚は薄い、腫脹、分泌物の流出、化膿、生肉のような臭い、粘性、感染、強い日射や温めることで悪化。
  ●カファ性皮膚病
  じめじめしている、白味をおびるか真っ青、かゆみ、油質、冷たい、重い、腫脹、局在、湿気と冷えで悪化、油をつけると悪化。

 ヴァータ性の皮膚病の特徴は、ざらざらしていて、黒いか赤みのついた茶色(あずき色、褐色)のいずれかの色の変化が見られます。かさかさしていて油脂分がないこともヴァータ性の皮膚病の特徴です。カサついた皮膚がアカのようにむけ落ちることもあります。また、痛みをともなう場合もあります。
  ピッタ性の場合は、灼熱感があり、赤色の湿疹で、分泌物が出ていたり、それが化膿していることもあります。生肉臭がするなどの特徴があります。
  カファ性の特徴をあげると、色は白っぽいか真っ青で、かゆみがあります。油質、冷たい、重い、局在(症状があまり広がらず部位が限定)、腫脹などです。

 以上ドーシャ別に特徴を診断することとともに、ダートゥ(構成要素)に関係する症状を見ることも、治療方針の決や予後診断ために重要なことです。

(第5章 アレルギー性皮膚炎(アトピー性皮膚炎)の種類と症状より<抜粋>)

【老廃物やドーシャを排泄する浄化療法】
  皮膚病は身体のなかにアーマ(未消化物)や、悪化したドーシャ(病素)が溜まった状態なので、浄化療法を行うことをアーユルヴェーダではすすめています。はじめに吐き出す治療法(催吐法)を行い、その後下剤を用いた治療法(催下法)を行うとよいのですが、これはアーユルヴェーダの専門医のもとで診察を受け、規則に則り、正しい方法で行わなければなりません。浄化療法を正しく行うことで、身体内の増悪したドーシャや老廃物が排泄され、健康状態を取り戻すことができます。

【重点をおくのは排泄・浄化】
  老廃物や不純物が発生するのは自然なことです。外から栄養物を摂り、代謝して生命を維持していかなければならない生物であれば、何らかの形でそういったものを排泄する仕組みになっています。鼻は炭酸ガスを排泄するところであり、肛門は消化器の最後に位置して、食物残滓を胆汁という老廃物と一緒に排泄するための器官です。
  身体の組織内に老廃物や不純物が蓄積していることは、現代科学でもある程度認めています。しかし現代健康科学は排泄・浄化に関して、アーユルヴェーダほど重視していないように思われます。アーユルヴェーダの治療法・健康増進法は排泄機能を重視します。薬草や食事の効能を説明するときしばしば、「排泄をよくする」「浄化作用がある」と表現することがあります。アーユルヴェーダ治療にとって排泄・浄化はごく当たり前の、必要不可欠な要素です。自然に行われる排泄機能を助けることも浄化に含まれますが、パンチャカルマ治療による浄化はより強力なものです。一般の薬草や食事による浄化作用と区別するために、パンチャカルマ治療を「強い浄化」あるいは「浄化療法」と呼ぶこともあります。
  アーユルヴェーダが病気の原因として重要視しているのは、細菌のような外因性のものよりも、体内のエネルギーが悪化して組織内に止まるといった内因性のものです。それを排出することが、さまざまな病気の本当の治癒に繋がります。皮膚の難病の治療で最も可能性の高いものとして、この浄化療法に期待がかけられます。なかでも、将来、日本の医療現場で使えそうなのが催下法です。
  しかし浄化療法は組織の深いところにまで影響を及ぼす治療法です。それだけに注意を要することがたくさんあります。浄化療法の適用、ならびに禁忌を十分考慮して実践をしなければなりません。残念ながら、浄化療法は自分で勝手に行えるような治療ではありません。アーユルヴェーダの教育と訓練を受けた、医療従事者以外の人が、この治療を行うことは固く禁じられています。ですから受ける場合は、そのような施設へ行って治療を受けてください。

【パンチャカルマ(浄化療法)の意味と種類】
  「パンチャ」は五、「カルマ」は治療を意味し、主に浄化を目的として体系的に行われる五つの治療法をパンチャカルマといいます。パンチャカルマ療法はアーユルヴェーダの特徴的なものであり、前処置・中心処置・後処置というプロセスに分けて計画的に行われます。

  l、催吐法 2、催下法 3、煎剤経腸法 4、油剤経腸法 5、経鼻法
  ※「経腸法」を一種類にして「溶血法」を加える場合もある。

 (1)浄化療法のメリット
・消化力増進、・疾病緩和、・健康増進、・感覚器官、運動器官の機能がよくなる、・精神的、知的能力上昇、・色つやがよくなる、・体力増進、・栄養促進、・子孫繁栄、・精力増強、・老化遅延、・無病長寿

 (2)どういう人が受けたらよいか
・ドーシャが大量に悪化している人、・精神力と体力を持っている患者、・季節に応じてふさわしい浄化を受けたい健常人

(実践・ パンチャカルマ治療より<抜粋>)


 
ページtopへ
 

copyright 2007 shuppannshinsya all right reserved