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アーユルヴェーダ叢書

アーユルヴェーダのハーブ
『ギムネマ・シルヴェスタ』─現代医学も認める肥満、糖尿の妙薬

  
◎ギムネマ・シルヴエスタへの誤解
  ギムネマ・シルヴエスタは、前に述べたように糖分の急激な吸収を抑える一方、最近の研究によれば、膵臓のインスリン分泌を促す作用をもっています。
  いきおい、糖尿病を気にしている人の間で、ギムネマ・シルヴエスタは幅広い人気を呼ぶことになりましたが、糖尿病の専門医の一部は否定的です。
  その理由を聞いてみると、糖尿病患者の中には、「ギムネマ・シルヴェスタは糖分の吸収を抑え血糖値を下げる」という事実を、自分に都合良く拡大解釈する人がいて、そういう人は「ギムネマ・シルヴュスタを摂っていれば、今まで通り好きな食品を好きなだけ食べたり飲んだりしても大丈夫」と主張するからです。
  その通りの食生活を押し通して、重大な状態になりあわてて病院を訪ねてくるケースがあるのでしょう。
  ギムネマ・シルヴェスタは、確かに糖分の吸収を抑制し、膵臓のインスリン分泌を促進します。
  しかし、ギムネマ・シルヴュスタの薬効がいくらすごいといっても、「暴飲暴食を無限に繰り返しても大丈夫」「美食は大いに結構」ということにはなりません。
  ギムネマ・シルヴュスタの薬効を発見したアーユルヴェーダは、「ギムネマ・シルヴェスタを摂っていれば、食生活は勝手にどうぞ」と指示してはいません。
  アーユルヴェーダは、ギムネマ・シルヴュスタの「糖分吸収を抑え、血糖値を下げ、インスリン分泌を促す」薬効で当面の症状に対処する一方、糖尿病にいたるような生活をあらためさせるよう、その人のドーシャに応じた食事メニューや生活の仕方を、季節・時間に合わせてこまごまとアドバイスしています。
  結局、ギムネマ・シルヴェスタは、効果があるが故に、患者からも医者からも誤解されていることになります。

◎ギムネマ・シルヴエスタの上手な使い方
  重ねていえば、ギムネマ・シルヴェスタは、現代医学およびアーユルヴェーダの立場から、三つの面で糖尿病の予防に役立ちます。
  第一は、小腸における糖分吸収をコントロールして血糖値の急激な増加をおさえます。
  第二は、膵臓におけるインスリン分泌を活発にします。これは、いくつかの実験からほぼ確かなことです。
  第三は、グナ(属性)は「軽、乾」、ラサ(味)は「渋、苦」、ヴィールヤ(薬力源)は「温」と、いずれも増悪したカパを抑制する作用があります。
  この三つのギムネマ・シルヴェスタの特徴を考慮すれば、ギムネマ・シルヴェスタは何よりも肥満・糖尿病予防に役立つことが分かります。
  つまり、まだ糖尿病を発病していない人は、食事に先立ってギムネマを摂るようにすれば、現代医学的にいえば、その後に食べ物の糖分を急激に吸収しないようにし、同時に、インスリン分泌を促して血中の糖分を消費していくようにしますし、アーユルヴェーダ的にいえば増悪したカパを減らしますから、肥満・糖尿病を促進する条件を弱めることになります。
  また、冷蔵庫を開ければ、いつでも食べ物が手に入る今の日本人の豊か過ぎる食生活を考えると、ギムネマを食事の時に摂るだけでなく、たとえば、お茶やジュースの代わりにギムネマ飲料を飲むことによって、何気なくロにしている間食からの糖分吸収も抑制できます。
  日本人は、ここ数十年、本当に忙しい毎日を送り、手軽な料理を手早く食べ、積み重なるストレスをアルコールで紛らわしています。
  このように、糖尿病発病のきっかけである、・運動不足、・過食・過飲、・太りすぎを、大人も子どもも防ぎきれないような条件下にいますから、ギムネマ・シルヴュスタを日常生活に取り入れることによって、アーユルヴェーダで説く「未病を治す」という点から糖尿病を予防したいものです。
  以上では、医師でない一般の方々を念頭においたたために、勢い予防中心に述べてきましたが、実際の治療の現場では、医師の方々が治療そのもののためにギムネマ・シルヴエスタを使用している例も多くあり、そのうちのいくつかを次節で紹介します。

(第三章 ギムネマは糖尿病六〇〇万人時代への福音より<抜粋>)


 
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