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トランス・ヒマラヤ密教叢書

『神癒の原理』─ヒマラヤ大師の教え─

 
癒しへの感情の暗示と影響

我々は、癒し(ヒーリング)を主題として論じているのであるが、感情というものが強い建設的および破壊的影響を与えるので、感情も【講義に─補訳】含めなければならない。感情が無意識の暗示の主な原因である場合がよくある。我々の感情が動揺していると潜在意識が、大きく拡がっている。恐れ、怒り、嫌悪や嫉妬が働いているときに、その中に自分の考え(アイディア)を入れてしまっていることに自分では気づいていないことが少なからずある。しかしそういった感情が後々(あとあと)目に見えない、決定的な影響を及ぼすのである。

 では、どういった種類の感情を奨励すべきか。愛の感情と、健康と力(ストレングス)【訳注:体力の外に智力、精神力など】とを生み出す感情。これが感情の破壊的な側面が起きるのを防ぐ。「汝の力を尽くし、心を尽くして汝の神を愛せよ、汝の隣人を汝自身のごとくに愛せよ」。主(イエス)はそのことを知ってそう言われたのである。このみ言葉には表層の意味よりももっと深い意味がある。

 感情が無意識の暗示の主な原因である場合が間々ある。【さまざまの-補訳】葛藤や病や事故という想いの周りには、いつも恐れという感情がつきまとっている。こういった感情は何かある刺激への破壊的な反応である。心を通して入る想い、考え(アイディア)は真理を知ってそれを顕現させるまでは長期にわたる不可視の影響を与える。嫌悪、怒り、嫉妬は時としては恐怖よりも破壊的でさえある。

 意見は我々に暗示的な影響を及ぼすだろうか。よくお互いに「貴方の意見は?」などと聞く。意見なるものは、【実は-補訳】間違った暗示なのだから誤りである場合がよくある。多くの人々は理性を働かさずに読み、疑いもせずに受け入れ、受け入れたことを自分の意見の土台としている。受け入れてしまったことが何ら真理に基づいていないのかもしれないのである。見たり、聞いたり、或いは読んだりするとき、真理の法則をそれに当てはめてみるまでは、それを心の中に入り込ませてはならない。そのとき初めて自らの意見が正しいことが分かるのである。

 意見には目に見えない影響力がある。それは暗示と言ってもよい。貴下は、聞くこと、読むこと、見ること、話すこと等によって、貴下の生活のあらゆる瞬間に暗示をかけつつあるのである。

 【より多くの-補訳】意見に対して反射的に直ちに出てくる考えは、否定的なものでなければならない。【いうなれば-補訳】出来合い(レディ・メイド)のもの、心の中に根を下ろしそうなものは近づけない、一種の門番の働きをすることである。いつも油断なく判断力を保つことが、集団感情や大衆の考え方、自然の情欲や革命の影響が個人に及ぶのを防ぐ。

 既製の(レディ・メイド)の意見はその手の達人である独裁者や政治屋たちによって捏造されたものであり、ものを考えない一般大衆はこれらの丸薬を丸飲みし、それが彼らの心の中に根づいてしまうのである。問題なのは、図像(ピクチャー)が心に定着することである。なぜならば、定着すると外側に投影され、やがて全国民【の心-補訳】に定着するようになるからである。こうして国民やその一部(複数)が巨大なる精神病院と化してしまう。世界を救うのは霊的知識である、奉仕と創造の業(わざ)とがこの目的への唯一の手段である。

 霊的価値を理解しない人々は、社会生活の中でいかなる公的或いは重要な地位を保持することはできない。もしもこのことが全世界、政府および組織において、ずっと効力のある規則であるならば(またそうであるべきである)、闘争、戦争、貧乏、病(やまい)、悲惨は遠からず消滅するであろう。

 この人生においては建設的な暗示が必要であって、有害な暗示を中和するために、建設的暗示を常に実行するべきである。建設的暗示には不可視の、明確な影響力がある。それは貴下の魂を活発に協力させ、しかもその業(わざ)は何らの努力なくして行われる。無意識になされる努力は何ら疲れを引き起こさないが、意図的な努力は疲れを引き起こすものである。このことは、無意識の努力が魂の業(わざ)であり、聖なる光に対して開かれるべきであること、を暗に示している。

 貴下は多分今している仕事が好きではないかもしれない。それは貴下に対して明確なる反作用を引き起す。貴下の仕事に貴下の魂を顕現せしめるがよい。貴下のあらゆる行為を通じて聖なる光が顕現するように。貴下のあらゆる意識的な行為が無意識の努力の色彩を帯びるようにするがよい。

 成功と幸福との大きな秘密は、深甚な関心をもって働くことにある。たとえ逆境のもとにあっても、申し分のない仕事ぶりを発揮するように努力をすることである。楽しく仕事をせよ、これがモットーである。

 
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