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精神世界専門誌・季刊

『とんぱ』創刊号

 
トランス・ヒマラヤ密教のあらまし

はしがき

 トランス・ヒマラヤ(ちなみにトランス・ヒマラヤとは、ヒマラヤ山脈の「向う」という意味で、ヒマラヤ山脈の「こちら」をスイス・ヒマラヤという)密教とは、専門的には、後述の霊的ハイラーキーによってH・P・ブラヴアツキー(一八三一〜一八九一年) に啓示された神智学と、そのあとアリス・ベイリー(一八八〇〜一九四九年)に啓示されたアリス・ベイリー叢書の中の『チベット人の教え』との総称である。

 前者の主著書『秘教』は八ツ折り大判の上巻六七六頁、下巻七九八頁、合計一四七四頁(日本語に翻訳すれば合計恐らく三千頁、しかも詳しい注釈が必要)で、その前身ともいうべき『ベールを剥がされたイシス(古

代エジプトの豊穣と受胎の女神)』は上巻六二八貫、下巻六四〇頁、合計一二六八頁にも及ぶ。彼女の他の著書『神智学への鍵』や『ヒンドスタンの洞窟とジャングルより』の他全一三巻(総索引を含めれば一四巻)に及ぶ著作集は別として、『秘敦』だけでもその内容は、いかなる顕教をも遥かにこえた高度の内容であり、しかも複雑多岐にわたり、サンスクリット、チベット語、ヘブライ語、ラテン語、古代ギリシャ語などが頻出する。

 後者の主著『宇宙の火』は同じく大判の一二八三頁(『秘教』の続編)で『秘教』よりも更に難解。その他の『チベット人の教え』一八巻(他にアリス・ベイリー自身

の著書五巻)(全一八巻を合計すれば一万頁に近い)は神智学の内容を水平の方向に拡げ、垂直の方向に高め、かつ深めている。

 両著の情報量たるや膨大というも「愚かなりけり」、であり、その両著を本稿の中で紹介することは、誰が試みるとしても到底不可能である。

 ゆえにここでは、トランス・ヒマラヤ密教の、基礎と思われる部分を筆者なりに素描するにとどめる。

 地上におけるすべての制度には目的がある。目的を達成するために計画がある。計画を遂行するために種々の役割と担当者とがいる。目的とプランとは最高の策定者

より、各段階の責任者に伝えられる。

 その制度の中にある人々にとってその計画は遵守すべき法則である。たとえば、各レベルの教育制度について見れば、大学院、総合大学、単科大学、職業専門学校、高等学校、中学校、小学校、幼稚園ごとに教育目的が設定され、教科科目、教育年限が定められ、その担当者である教師や生徒たちにとって、学科の授業と学習とは従うべき法則である。役割(担当)という角度から見れば、それは職階制度である。

 ここで、飛躍するようであるが、目を宇宙に転じてみよう。太陽系宇宙の仝惑星は太陽を中心として自転と公転をくり返しつつ、しかも遠心力と求心力とのバランスを正確に保ちつつ整然と運行している。当然その背後には計画(以下プラン)と目的とがなければならぬ。宇宙は、かつてドイツの哲学者アルトウール・ショーペンハウエル(一七八八〜一八六〇年)が主張したような盲目意志によって支配されているのではなく、明らかに意志(目的をもち、計画をもち、計画を執行し、また執行させる力をもつ)のもとに運行している。

 このプランは地球だけでなく、我々が目にすることのできる太陽系内のあらゆる惑星全体、他の太陽系及びその太陽系外の天体ごとにある。

 地球に関していえば地球に関するプランは、後述するように太陽司神、そのハイラーキーを通じて地球司神へ、地球ロゴスよりシャンバラヘ、シャンバラより霊的ハイラーキー(略してハイラーキー、正式には霊的ハイラーキー、秘められたハイラーキーともいう)へと伝えられ、こうして神の経絡の実現への努力が、予定されたゴールに達するまで、地球上に初期の動物人間が出現して以来、遥かなる未来にわたって展開してゆく。地球惑星上のプランは、或る意味では人類のためのプランが中心である。

 ゆえに、シャンバラとハイラーキーと、人類とが地球琴星上の三大センターである。この霊的事実を、トランス・ヒマラヤ密教を学ぶ人はしっかりと心にとめておかなければならぬ。

 

 
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